人は何かを食べるとき、
そのときの感情とか、誰かの思いを
一緒に食べていると思うんだ。
それが幼い頃に食したスイーツであれば、
尚更、その幸せな瞬間や切ない記憶が、
ひと口食した刹那、鮮やかに現れる。
お父さんが買ってきてくれたケーキかな、
お母さんと作ったクッキーかな、
叱られて泣いてた僕に、祖母がくれたミックスゼリーかな、
頭を撫でながら僕に手渡してくれた、祖父のヴェルタースオリジナルかな、
友達とケンカした夕方に食べたシュークリームかな、
スイーツは、その人のタイムマシンだ。
いつでもあの場所に連れて行ってくれる。
さあ、今日も旅をしよう。
今日も、いつかの旅になる。
Comments